おならがよく出る・くさい

おならの考えられる原因と対処法

おならは、誰でも1日に10回前後はするものであり、おならが出るからといって必ずしも病気というわけではありません。
しかし、あまりにも頻発する場合は、病気を疑うケースもあります。

生活習慣・食事が原因の場合

食事

食べ物の中にはガスが溜まりやすいものがあり、特に食物繊維の多い食品はおならが出やすくなります。具体的にはイモ類や豆類、ネギやキャベツ、キュウリなども繊維が多く、摂り過ぎるとおならが出やすくなります。
その他、動物性の食品に関しては、悪玉菌を増殖させておならが出やすくなるだけでなく、臭いのあるガスを発生させてしまうため、食べ過ぎには注意しましょう。特に脂肪分が多い肉類は、消化にも時間がかかり、バクテリアが頻繁に発行されることで、通常時に比べるとおならが出やすくなってしまいます。
その他、炭酸を含んだ飲み物を多く摂取することでも、体内で二酸化炭素と水に分解されて空気と混ざってしまい、おならが出やすくなります。

禁煙

禁煙すると、喫煙時と比べて腸内環境が変わってきてしまうため、おならが出やすくなる場合があります。タバコを吸っている方が禁煙をするときには、腸内にプロテオバクテリアとバクテロイデスという細菌が増殖します。
この細菌が増え過ぎると、腸に入ってきた内容物を分解し過ぎてしまいます。そうなると、体内に多くのガスが放置されることになり、おならが頻発するようになります。

ストレス

ストレスが溜まることでも、おならが多く発生します。なぜなら、胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが崩れてしまうからです。胃腸の蠕動運動が機能低下し、食物がうまく消化できずにガスが溜まっていきます。
人前でおならが出るのは避けたいと我慢をしてしまうと、よりストレスが溜まってさらにガスが溜まるという悪循環に陥ります。

噛む回数が少ない

食事はよく噛んで食べる分には問題ありませんが、噛む回数が少ない、早食いといった場合は唾液の分泌が少なくなってしまう上、余分な空気も体内に多く取り込んでしまうため、おならが出やすくなってしまいます。
また、噛む回数が少ないということは食物がそのままの形で胃に到達することが多く、胃に大きな負担がかかります。そのため、食べ物がうまく消化しきれず、腸に残ってしまうことになり、腐敗が起きてしまう原因になります。そうなると、臭いのきついおならが多く出てしまいます。

睡眠不足

睡眠不足になってしまうと、自律神経のバランスが崩れてしまい、おならが出やすくなってしまいます。また、腸の動きが停滞してしまう可能性も高く、消化しきれずに食べ物が腸の中で腐敗し、ガスが多く発生してしまうことがあります。
疲労が蓄積している場合も同じことが言えるため、しっかりリラックスして夜はぐっすり眠るようにしましょう。

病気が原因の場合

呑気症

呑気症は、唾液を飲み込むときに多くの空気も一緒に飲み込んでしまう病気です。心が不安定な状態の時になってしまうことがあると考えられていますが、正確な原因は分かっていません。
そのため、明確な治療法というものがありませんが、空気を吸わないように意識することで改善される場合もあります。また、よく噛んで食べることも重要です。

クローン病

クローン病は、消化器官全般に炎症が起こる可能性のある病気です。クローン病を発症する正確な原因は分かっておらず、完治の難しい病気で難病に指定されています。日本には約2万人程度の患者様がいるとされていて、薬物療法によって症状をある程度コントロールすることができます。
食品に含まれる微生物や過度のストレスも原因の一つと考えられています。

クローン病

おならの臭いと大腸がんの関係

大腸がんは腸内細菌の中で悪玉菌が増え過ぎると、発症する可能性もあります。実際に食事の欧米化が大腸がんの増加の原因の一つではないかとも言われています。
おならがくさい、頻発しているということは腸内で悪玉菌が増えているということであり、大腸がんの発症リスクが高くなっているということも考えられます。
また、大腸がんが発症した後には、便秘症状が出ることもあります。そうなると消化・吸収機能が低下している大腸に長く食物が留まり、ガスを発生させる場合もあるでしょう。
このようにおならが臭いことと大腸がんには深く関係しています。

おならが気になる方は大腸カメラ検査をお勧めします

大腸カメラ大腸がんは、初期に自覚できる症状がほとんどないため早期発見が難しいです。確実な診断をするためには、大腸カメラ検査を受けることをお勧めします。おならだけでなく、下血や血便便秘体重の減少などといった症状がある場合は、早急な検査が必要です。
大腸カメラ検査では、大腸がん以外にも大腸ポリープを発見することができ、サイズや数、形状が対応可能であればその場で切除します。40歳以上になると大腸がんのリスクが跳ね上がるため、定期的な大腸カメラ検査がお勧めです。

大腸カメラ検査

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